西正寺

所在地

上坂部3丁目36-8

駐車場:お寺の裏側です。

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昭和54年(1979年)に 当地の庄屋であった 橋本家より、西正寺同情の再興願書他4点の古文書が発見されました。
 
その内容は「享保6年(1721年)に上坂部村領主 船越左衛門の内田中五兵衛の奥印を得て御奉行所へ提出された」というものです。
また「寛永10年(1633年)4月15日に西本願寺良如上人(第十三代宗主)より木像と寺号御免の印判を戴いた」と記されてます。


山門

寺地は東西約38m、南北約42mを占め、東側街路(西側の街路は新設)に面して山門を開きます。
山門は平成7年(1995年)の震災で倒壊しましたが、新たに再建されました。


本堂

本堂は敷地の中央奥寄に東を正面にして建ち、その右手に庫裏(昭和48年[1973年]改築)があります。

本堂は開山当時の建物です。

現状でも古風さを感じさせる、本堂の蔀戸(しとみど)です。

内拝部分は、本堂の形式から江戸後期に新たに設けられたものと推考されます。
左の写真は内陣の来迎柱です。

左奥にあるのが雅楽で使用される楽太鼓、右にあるのが経切太鼓です。

山門から本堂までの間、右手にある池には錦鯉など色あざやかな鯉が泳いでいます。


勝如上人御巡教記念

本願寺第二十三代宗主、勝如上人が全国にある本願寺のお寺を戦後から廻られておられ、西正寺は昭和33年(1958年)3月25日に巡教されました。
この石柱は、その記念碑として建てられました。

左の写真は当時撮影されました。
中央に居られる方が、勝如上人です。


記録

江戸時代には鐘燈や茶場が存在していましたが、明治12年の「寺院明細帳」には見られなくなり、かわりに太鼓楼(方二間三尺)が現れます。
太鼓楼は山門北側にありましたが道路拡張の為に昭和34年(1959年)に移動、その後破損し現存しません。

釣鐘堂は大正8年(1919年)山門南側に建立されましたが昭和17年(1942年)「金属供出命令」により国へ供出、昭和24年(1949年)再鋳しました。
道路拡張の為、昭和34年(1959年)移動した後に落鐘して破損、昭和42年(1967年)3月に三度鋳造しました。
その後、再度平成7年(1995年)の震災で釣鐘堂が倒壊、今は存在しません。
当時、大晦日には除夜の鐘を打とうと町民たちの長蛇の列がありました。
下の写真は道路拡張の前、昭和34年以前のもので奥に写ってるのが釣鐘堂です。

昭和60年(1985年)に、本堂の大修理工事が行なわれました。
左の写真は当時の記録です。

釣鐘堂の東側に彩色を施した大きな象がありました。

昔は4月8日に花まつりがあり、お釈迦様を乗せたこの像を稚児行列が引いて華やかでした。
今も4月の第一土曜に行なわれています。
左の写真は2008年のものです。